糖尿病性腎症とは。透析療法の原因の第1位です。
腎臓は尿をつくる臓器であり、老廃物を体の外に出したり、体の水分量を調節するなどの大事な役割を担っています。腎臓の機能が大きく損なわれた状態が腎不全であり、末期の腎不全では生命を維持するためには透析療法が必要となります。日本における透析療法の原因疾患の第1位が糖尿病性腎症です。
糖尿病性腎症では、腎機能が徐々に低下します。腎症の進行は、尿中アルブミンや尿中蛋白、eGFRという指標により判定しますが、腎機能が低下しても、多くの方は無症状です。腎不全に至ると、老廃物が体にたまったり、体液成分のバランスが崩れることで気分が悪くなったり、倦怠感がでてきます。尿量が減ることにより、体がひどくむくんで、息切れを自覚する方がいるかもしれません。
糖尿病性腎症には特効薬がなく、病気の進行を防ぐためには、血糖値の管理、血圧管理、塩分制限などの日々の管理がとても重要です。
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